映画と小説は人生を教えてくれる【イージー★ライダー – 1969年 アメリカ】

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「俺たちは負けたんだ」

60年代のアメリカ。
それまでの能天気な「アメリカンドリーム」や西部劇からの変革がケネディ暗殺とヴェトナム戦争から始まった時期です。
70年代のアメリカ映画の先駆けになったのは、きっとこの作品だったのかなって思う。(リアルタイムじゃないです、私)

一見、気持ちのよい景色と音楽がカッコいい「アメリカンなムービー」ってイメージでしょう。
70年代のアメリカンニューシネマって、基本「何かの比喩」で描かれる事が多いと感じます。
60年代までのアメリカ映画は「西部に向かって」ストーリーが進行して行くものがほとんどですが、この映画は「カリフォルニアからニューオーリンズ」と、西部から南部に移動して行きます。
3人の登場人物は観る者に「私たちのテーマは自由です」とイメージ付けられ、旅の先々でのエピソードが「自由とは?」と問う事で起きる摩擦を描いていきます。

イージー・ライダーとは、いわゆる「ヒモ」のスラングです。

この映画で描かれている自由は「努力しないで得た金で買った自由」
決して勝ち取った自由ではないのです。

「俺たちは負けたんだ」

後半ニューオーリンズでのシーンで出てくるこの台詞。
あなたはどのように解釈するでしょう?

多分、デニス・ホッパーはここに映画の軸を据えて、この作品をプロットしたのでは?って、私は思います。

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まだビデオデッキが各家庭に無い時代、私はこの作品を今は無き飯田橋の名画座で観た記憶があります。
高校生の頃は「ぴあ」を片手に映画を求め、いろんな所に行きました、なんてのも良いティーンエージャーの頃の想い出です。
今更思い返すと、70年代〜80年代の映画には(特にアメリカ映画)めっちゃくちゃ影響を受けております。
もしかしたら音楽以上に人格形成に影響してるかも知れません。

なんてちょっと感傷に浸ってしまいました(笑)

また機会があったら、私が面白かった映画をご紹介しますね〜♪

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