音を録るだけがレコーディングじゃない!

相変わらず日々、レコーディングなお仕事をさせて頂いております。

アーティストにとって大切な「時間」に関われる事、本当に感謝しております!
いつも有難うございます!

で、関わるアーティストさんも本当に様々。
実はオフィシャルサイトが無いアーティストさんもたくさんいらっしゃいます。

若手なんかはまさにそんなバンドだらけ。

当然レコーディングの経験もあまり無い。
もちろん知識も有る訳ないw

一曲完成させるのに1時間掛からないと、当然のように思っています。

マルチトラックの概念すら無い場合も多数。

クリックに合わせられないとかザラ。

じゃあ、そういうアーティスト達の生み出す音楽は
「レコーディングする資格が無い」のでしょうか?

いえいえ。
気持ちが一杯入ってます。
知識が少ない分、音楽に対して100%に近いパワーをぶつけてきます。

もう、ピュアなんですよ。

そんな駆け出しのアーティスト達のレコーディングの仕事って、本当にパワー全開で面白い反面、私のようなオッサンは体力の消耗がハンパないです(笑)

例えて言えば、小学校低学年の男の子と遊んで、逃げられなくなった、あの感じに似ております(爆)

きっと多くのみなさんは、
・メディアが取り上げ、宣伝してくれてる
・大きな会社から発売されてる
・大きなショップで販売してる

そういう音楽は「良い楽曲」で、
上記のような「ばかちんども」が作った音楽は
「素人の延長の良くない音楽」
って思ってるんじゃないでしょうか?

沢山売れる物が常に最高なら、おばちゃん仕様の軽自動車はメルセデスより良いクルマということになります。

ネットが発達した時代です。
もし何かの機会で素晴らしい音楽に触れたのなら、ぜひオープンな心で、彼らの刻んだ「時間」を感じて頂きたいと思います。

って感じで、私が関わったそんな「元気一杯!そこなら負けない!」な音楽をご紹介させて頂きます。

まずは全員高校生。
「sky walk parade」
zoomのMTR、R16とSM57だけ使用の歌以外は一発録音。
ヘッドフォンだってしておりません。

ベースの子はちゃんと「俺、人生で初めてのRECなんで、今日までオ○○○を3日も禁止してるんで大丈夫っす!」という、とっても正しい姿勢で録音に挑んでました(バカですね。)

とにかく音が元気で一杯です!大好きなテイクです!

お次ぎは「166センチ」のみなさんの独りよがり(←クリックして聴いてね)という曲。

これは私の仕切りではなく、最近レコーディングエンジニアとしても大忙し!なサカモトツカサ君の仕事を私がちょくちょくアシスタントした感じです〜

これもオケは全員で一発!
今しかない「若さ」と「時間」を閉じ込めるのには、バンドのみんなで「せーの」で録音するのが最高だと、常々感じてます♪

とっても素敵な出来上がりです!みんな頑張ってね〜♪

最後はちょっと昔になっちゃうんですが、私的にはどうしても外せないのでご紹介させて下さい。
今は解散しちゃったバンドですが「米美人」というバンドの「マイナスいじり」
私がディレクション致しました(思い出しても涙)

上記2バンドの爽やかさとは真逆の、どうしようもないアホ達の録音でした。
おまけに「どうしてもカセットで録りたいんです!」って指定。
パート数とか確認したら、もう超面倒臭い。
そして当り前のように予算も無い(笑)

ええ、いろいろ考えて罵ってイジメながら録音させて頂きました(笑)
嫌いだったらやりませんw

では、80年代ジャパンインディーズの匂いが満載の「マイナスいじり」を、是非お聴き下さい。
 

以上3曲、いかがでしたか?

レコーディングなんだから「音にこだわって当り前」
残る物だから「間違いのない演奏、リズムはいつもメトロノームとピッタリ」じゃなきゃいけない。

俺はそんな風に感じてみんなの録音に携わったりした事は一度もありません。

音と同時にその時の時間と空気、そして記憶も、音楽を形成する大事な要素だと思います。

からかってゲラゲラ笑ったり、一緒にガリガリ君食べたり、おつりジャンケンに大人げなく参加するのも、レコーディングに大切な要素だと信じております。

さてこれからも、どんな楽しい出会いがあるか、とっても楽しみです。

暑苦しいみんな、是非お気軽に相談にいらしてください!

(で、これからはツカサ君にたくさんやってもらおうと心に決めました)

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