昨日(5月21日)、豊洲PITにて行われましたNICO Touches the Wallsの全国ツアー初日にお邪魔させていただきました。(いつもありがとうございます〜)
ひとこと、とても良いアクトでした。
これからご覧になられるであろう皆様、ぜひ楽しみにしていて下さいね。
(ツアー日程は→こちら←をご覧下さい)
まあ本人たち曰く、昨年発売された初のベスト盤のツアーなんだとか。。。。
どんだけ時間経ってるんか(笑)
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NICO Touches the Walls、彼らは良い意味で変わりました。
バンドが持っている空気の重心がグッと下がりました。
音を出す前の立ち姿を見ただけで、安心出来る空気とでも言えばいいのでしょうか?
かといって、ロック特有のスリルや鋭さが無くなった訳ではありません。
いいバランスなんです。
今思えば、昨年の武道館が節目だったのかな?
お客さんの層も、以前よりグッと幅広くなってました。
40歳代より上の方が、男女問わず凄く増えてました。
こういう感じ、凄く嬉しいです!
今年発売されたセルフカバーを中心としたアコースティックアルバム「Howdy!! We are ACO Touches the Walls」の出来が素晴らしかったのも、私から見ると大きかったと思います。(出来ればです!)
現在バンドをやってる皆さん、バンドの個性とかウリって、結構悩みますよね。
そんな皆さんからするとNICOってどんなバンドに見えるんでしょうか?
ちゃんとアルバムを聴いて頂けると、きっとビックリすると思います。
・80年代ブリティッシュロックあり
・90年代UKロックあり
・カントリーあり
・シューゲイザーな匂いのポストロックあり
・サザン大好きな匂いあり
・モダンブルースロックの空気あり
・アフリカンファンクあり
・サンプリングなどの打ち込み系な
などなど。。。。
正直こうやって書くと、全く節操のない、掴み所の無いバンドみたいに見えますよね(笑)
でも、ちゃんと個性は感じる事が出来ます。
なぜでしょうかね?
コード進行とかメロとかだけでは無いと思います。
ここから先は私見なのでそのつもりで読んでくださいね(反論は受け付けませんw)
雑食バンドなNICOですが、実は
・ベースにクラシックロックのマナーがしっかり入っている。
・凝っている様で、実はいろいろシンプル。
・グルーヴの解釈が彼等の世代には珍しく、基本に忠実。3連も普通に演奏出来る。
など、先人達の音楽に対する敬意がしっかりしています。
そしてその土台の上に
「自分たちが良いと思った曲を、一音一音に責任を持って奏でれば、必ず誰かに届くし、長く聴いてもらえる。」
そんな風に考えてるかもしれません。
だから自分たちが「良い」と思ったら、ジャンルなんて無視して作品を作れる強さがあるのかも知れません。
6月に発売になるシングル「まっすぐなうた」、リズムパターンや所々に散りばめられた仕掛けは、完全に「NWOBHM」
今年に入ってから作られたこの曲には、このアレンジが必然だったんだろうと思います。
そういう魂が歌詞にしっかり刻まれています。
かなりストレートにソウルを歌ってます。
いきなり歌い出しが
「間違っていた。なんか全部間違っていた」だもん。
結構演奏するのも気持ち的にヘヴィだと思いますよ。
(ステージに立つ人なら何となく分かってもらえる気がします)
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ということで、今回のツアーでバンバン演奏されるであろう「まっすぐなうた」、
みなさん楽しみにしていて下さいね。


