最近、リアルな書籍を裁断、PDFにして電子書籍で読む「自炊」というスタイルがあります。
私、初めてその模様をテレビで見た時に生理的に「吐き気」を覚えました。
購入したばかりの本をいきなりバサッと裁断し、それを高速スキャニングしてました。
この「自炊」の目的は、「文字情報を効率良く自分に取り込む」こと。
書籍等の出版物って、本当は文字情報だけじゃないですよね。
出版社のご担当の方が中心になって、表紙を含む装丁のデザインを決めます。
実際に読者が手に取った時にいろいろ感じてもらいたくて、色調、紙質、フォントなどを丁寧に検討して出来上がります。
予算や時間も無限にある訳ではありません。
いろいろな制約の中で、作家さんの表現を、作品の魅力を最大限に伝えるべくディレクションしています。
作家さんも、ただ単語を並べている訳ではありません。
句読点のタイミングによるグルーヴや文章の前後の位置などを決めるだけで、もの凄い時間を掛けちゃう時も多々あるでしょう。
そう、まるでCDなどの音源と同じです。
でも、違和感を覚えるとか言いながら速読しちゃう自分もいるんですよね。。。
反省です。
現代に於いて、文字情報を大量に、高速に読む事は確かに大切だと思います。
(だって私だって速読しちゃうし)
でも、ノウハウ本ならともかく、小説などの「アート作品」は、もっと心して読まないといけませんよね(と、自分に言ってみたりするw)
情報溢れる「便利な現代」って、
実はもの凄く悲しい時代なのかも知れません。
以前のエントリー、
お金を払ってインプットするという事【CD、買ってますか?】
も、併せてご一読くださいませ。
コメント