本日ご紹介するのは1992年にマツダがら発売されたセダン「ユーノス500」
未だに「世界で最も美しいセダンのひとつ」と、プロのデザイナーから言われています。
チーフデザイナーは荒川健様。
かの世界的デザイナー、カーデザインの巨匠であるイタリアのジウジアーロ氏が大絶賛したそうです。
それより何より、ヨーロッパの各自動車メーカーがそのデザインを、加工技術を研究すべく「研究用として購入」しまくったそうです。
凄いですね。。。。。
全体を包む優しいフォルム。
人工的な、キツいラインが一つもない。
曲線は全て「内側から自然に張り出した生命力」をモチーフにしているように感じます。
でも奇抜さは一切無く、美しいコンサヴァな感じです。
自動車のデザインは理想とコストのせめぎ合い。
デザイナーの理想と会社の要求とのせめぎ合い。
素晴らしいデザインを考えたとしても、販売価格がおおよそ決まっているため、製造コスト(手間も含めて)の問題からどんどん妥協して行ってしまったりします。
素晴らしいデザインを考えたとしても、経営サイドや営業サイドに
「綺麗なデザインでも、売れなかったら要らないわ」と言われるのが関の山です。
そうやって考え、想像すると、このユーノス500が生まれるまでには、相当の苦労や困難があったんだと思います。
時々街でこのユーノス500を見掛けたりすると、その美しさにハッとし、そして開発に関わった方全ての方への尊敬の念が私の心の内側から湧いてきます。
でも、こんなに世界中のプロが絶賛した車なのにセールスは芳しくありませんでした。
でも、今でも(私を含めて)賛辞を沢山送られています。
セールスが良かったものが全て良いもの、悪かったものが全て悪いものではありません。
音楽を創作するという行動にもなんだか通じるものがある気がします。
自分の信念を貫いてアウトプットする事は、とても崇高な事だと思います。
このユーノス500を街で久々に見掛けた時に、いつもハッとさせられます。
私も出来るだけ雑念に惑わされずに、(失敗してもいいから)アウトプットし続けて参ります。
みなさんも頑張って下さいね。
応援してます!
コメント
ユーノス500懐かしいですね。実は私、かつてユーノス500を新車で購入し、5年間所有しておりました。購入したのは、もう20年も前の話ですが。当時、社会人1年生だったこともあり、友人からは“?”という目で見られたことを思いだいます。でも、あまり車に詳しくない女性からは結構好評だったので、デザインを先入観なくピュアに見つめると、やはり秀逸なデザインなのだと思います。その後、他社の車を数台乗り継ぎ、現在は、またマツダ車、CX-5に乗っています。ユーノス500は今もって古さを感じない稀有な車です。今もこうしてデザインが語り継がれているところを見ると本当に嬉しいですし、元オーナーとして誇らしく思います。ユーノス500の外観そのままにリバイバルすることがあれば、必ず乗りたい車です。
松本様
この度はコメントを頂きまして誠にありがとうございます!!!(う、嬉しい。)
このユーノス500、実車を間近で見ると本当に複雑なボディラインをしていて美しいですよね。
今と違って予算があったとはいえ、このようなオーラに包まれた車が減っているのは寂しい限りです。
これからも素晴らしいインダストリアルデザインについて(時々ですが)綴って参りますので、その時はまた宜しくお願いします!