最近私の周りで行われるレコーディングを見ていると、
「バンド全員で一発録り、それもヘッドフォン無し」が流行っているみたいです。
ちょっと前まで各パートごとにパラで録音。
波形エディットみたいのが当たり前な世間の風潮だったのに、なんだか面白いです。
Hotel Suburbiaの面々もヘッドフォン無し、一発爆音で録音でした。 |
まあ、ジャンルや活動環境などにも依りますが、もしあなた達が
「俺たちはロックンロールが楽しいんだ!」って作品を作りたいのなら、絶対にアリだと思います。
よく、「各パートの音被りはどうするんですか?」って聴かれますが、工夫次第で最小限で済みます。(ゼロではありません)
それに最終的にはミックスして混ぜるんですから大丈夫(笑)
「ミスったらどうするんですか?」ってのも多い質問。
いや、ミストーンも大切な作品の構成要素ですよ。
パンチインで直すのは簡単です。
でも、もしあなたが一発録音にチャレンジする機会があったら、ちょっとパンチを試してみて下さい。
きっと何とも言えない「違和感」を感じると思います。
DAWのクリックに合わせていないので、イントロとアウトロでBPMが違う事も多いです。
でも、聴いてみると驚くほど気になりません。
(最低限のグルーヴキープは必要ですが)
まあ、やはりレコーディングなんでライブ用の音作りとは若干違うところは出てきます。
それは正直、経験とテクニックが若干必要ですが。。。
ただ、バンドでの一発録音は、それを補って余ある
「情熱、パッション、空気感」を間違いなく閉じ込める事ができます。
いつもお客さんの前では全員同時に演奏してるんですから、出来ない事は無い筈でしょ。
さあ、怖がらずに少ないチャンネル数で
「音楽にとっても大切なもの」を録音して作品にしてみましょう。
切り刻まれたテイクからは決して滲み出ない大切なものに気がつくかもしれません。
「波形編集の細かいパズル」は、別の方々にお任せして、自分達にしか出来ない事をやるのって、結構カッコイイと思うんですが(笑)
ちなみにもうすぐ発売、日本のロックレジェンド、
シーナ&ザ・ロケッツの新作「ROKKET RIDE」も、皆さんで一発録音だったと、奈良さんが仰ってました!
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