今でも色褪せぬ温度にヤラれます。 |
この盤が出た当時、自分の周りでは「何?何?何?」となりました。
私はいわゆる下北沢、もしくは中央線界隈だったので、まるで彗星から降りて来たかのような衝撃でした。
それまでの日本のファンクの(メインストリームってことです)流れって、岡村靖幸さん、久保田利伸さんのような「コッテリ」だったわけです。
そこにいきなり
スライ&ザ・ファミリーストーン汁丸出し
もう、カッコ良くって衝撃でした。
歌がカッコいいのは、もうみなさんご承知なので、あえて書きません。
リズムトラックのアレンジセンスが素晴らしい。
ベースラインも結構マニアックで、もちろんカッコいい。
でも、この作品が今でも凄いな〜と思う理由が、私的にあります。
収録されているナンバー「黄金の月」が街で良く流れている頃、知り合いのバンドマンから良く聞いた感想。
「何だか匂いがストーンズっぽいのは何でだろう?」
歌い方が似ている訳ではもちろん無いです。
キースみたいなギターリフは入ってません。
でも、アルバム通して聴いてみて感じるのは、「何故かローリングストーンズな感じ」。
今、聴き直しても「音楽のトーンやスタイル」からはストーンズを感じません。
ただ言える事は
「自分が好きな音楽、自分が信じた音に対する畏敬の念に溢れている」
それは今でもスピーカーから色褪せる事無く訴えかけて来ます。
自分のやりたい事を信じ続ける力。
周りの雑音に流されない力。
作品を「出産」する力。
私はこの先品から、そんなパワーを感じます。
若さってすごいな。
自分も昔はこんなにパワフルだったのかな?
50を前にして、色んな事が走馬灯のように蘇ってきました(笑)
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