今から25年程前、私は会社務めをしながら音楽活動をしておりました。
現在では珍しくありませんが、その当時は「就職する?音楽する?」と、選択をしなければならない空気の時代でした。
ライブの日には残業しないよう、前々から準備して、残業せずにライブハウスへ直行。
ひどいときには成田から下北沢、それも本番10分前に到着、なんてこともありました。
どうしても「ひとのお金で音楽をする」ことに抵抗があって、そのようなスタンスを取っておりました。(若かったな〜w)
若さとは恐ろしいもので、かなりムチャクチャに仕事も音楽もしておりました。
まあ、おかげで最後は身も心もボロ雑巾みたいになっちゃいましたけどw
でもそのおかげで、音楽の現場からたくさんの事を学ぶ事ができました。
良くも悪くも会社の仕事にフィードバック出来、結果も残す事が出来たと思っています。
本当に、音楽からたくさん教えてもらったと、今でも感謝しております。
そして2006年、39歳の時以降、音楽の仕事だけになりました。
その時に
「これからは音楽に恩返しをしよう」
そう心に誓って、今も生きております。
毎日、いろんな事を思います。
自分の境遇についても考えます。
そんなとき、
「きっとまだ恩返しが足りないんだ」
と思ってしまいます。
時々、
「音楽の神様、私の修行はまだ足りませんか?」
と思ってしまいます。
もっと違う距離で音楽と接していたら、どんなに楽だったろう。
なんで誰も知らないような新しい事を始めてしまったんだろう。
でも全身全霊でステージに立った20代があったからこそ、
いろんな知識を得る事ができました。
たくさんの友達と知り合う事が出来ました。
たくさんの尊敬する偉大な諸先輩にお声掛け頂けるようになりました。
自分の役割のなかにはきっと、
「バトンを繋ぐ」ということもあるのだと自覚しています。
でも難しいですよね。
俺だって先輩の言った事、当時は100%納得してなかったもん(笑)
で、今になって納得するんですよ。
なので、今は分からなくても仕方がない。
その代わり、「耳と体で感じる」体験だけはしてもらうよう、折れずに続けております。
ねえ神様。
私も来年50歳です。
あなたは私に何をお望みですか?
深夜、窓から夜空に問いかけながら、ケーブルを作ってる自分を慰めてました(笑)
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