空は見えているのに
雲は届きそうなのに
知らぬうちに同じ場所に留まってしまう。
外に出よう。
そこには危険が付き纏うかも知れない。
外に出よう。
でもその檻のフタはとても重い。
考えて、じっとしていても体力は減るばかり。
囲まれた、闇の中では気も滅入るばかり。
だったら今、外に出よう。
一発で出られる訳は無い。
そんな事はもちろん知っている。
何度も
何度もぶち当たって
この重いフタをぶっ飛ばしてやるのさ。
穴の中で野垂れ死ぬより
よっぽどマシさと、強く自分に言い聞かせるのさ。
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