コインロッカー・ベイビーズ 村上龍 著 |
私が若い時に衝撃を受けた小説。
当時は上下巻で発売されていました。
でも決して「みなさんにお薦めします」とは言えないです。
混沌、
暴力、
退廃、
そして都会と言う場所。
言葉のひとつひとつの選び方はとても丁寧です。
行間の使い方も丁寧です。
でも、圧倒的なパワーが読者の顔をひっぱたきます。
そして圧倒的な疾走感で読者を挑発します。
もし、この小説を読むならば、登場人物の「キク」「ハシ」「アネモネ」は私たちから遠い存在ではなく、心の奥底に閉じ込められた存在であると認識できるか。
イカレたフィクションとして読むか。
もしくは読み進むうちにあなたの視点がどの登場人物になるか?
はたまた傍観者のまま読了するか?
いずれにしても未だ色褪せる事の無い傑作だと思います。
今の若い子がこの「青春小説」を読んだ時、どんな感想を持つのでしょう?
とっても気になります。
で、ちょっと怖いですw
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