レオン・ラッセル
ある時期、彼がみんなの中心にいた時代があった筈です。
一曲目の「A Song for You」が余りにも有名ですが、その他のトラックもとっても気持ち良く聴ける素晴らしい作品です。
私はもちろんリアルタイムでは聴いておりません。
シカゴ&テキサスブルースばかり聞いておりましたが、20代の後半にひょんな事からニューオーリンズ・ファンクにドカンと来ました。
始まりはミーターズ。そこからアラン・トゥーサンやDr. Johnを知り、いろいろ調べていたらその流れでレオン・ラッセルに辿り着きました。
この盤に入っている作品は、どの楽曲も素晴らしいメロディーに溢れています。でもそれは全てニューオーリンズの匂いが「お出汁」として存在して成り立っています。
独特の転がる様なリズム。
そして乾いたピアノのタッチと音色。
隠し味のちょっと湿っているけど美しいリヴァーブ音。
演奏者達が、ちゃんと楽器で会話しながら音を紡いでいるのも、きっと楽しさの一因でしょう。
この作品もご多分に漏れず、確かにアナログレコードで聴いた方がきっと楽しいと思います。
でもハイレゾだWAVだMP3だビニールだと記録形式を問う前に、もっと大事な事がある筈です。
メロディ然り、アレンジ然り、音像然り。
現代だからこそ、音楽を作る側として見直すべき事がたくさんある事を、この作品が私に思い出させてくれました。
とまあ、理屈はどうでも良いです(笑)
とにかく一人でも多くの方に、彼の残した音楽が届く事を切に願っております。
それが最高の供養なんだと、私は勝手に思っています。
A Poem is a Naked Person Official Trailer 1 (2015) – Documentary HD
音楽が持っている温度や空気を感じたいと思ったら、是非私が作ったスピーカーをお試し下さい。
En’Bee RSS-01
by NUDE CABLE
コメント