先日、楽器診療所横浜支部のスタジオジャストにて
「楽器整体、実は何が変わってんの?」検証実験を行ないました。
(すいません。10年もこの作業をしてるのに、こういう事するの初めてです。。。)
レコーディングブース内に準備されたドラムセットはYAMAHA のBirch custom absolute(国産最終モデル)です。おまけにスネアはビンテージのラディック、アクロライト。
そこにノイマンを含めた11本のマイクを立てて実験スタートです。
(どんだけフルスペックやねん!)
先ずは整体をせず、チューニングだけキッチリとした状態でサンプルを録音しました。
早いビートで音を詰め込むとディケイなどが判別しづらいので、BPM100~130くらいでシンプルにプレイ。
そのあと、バスドラムやスネア、タムなどを個別に録音しました。
そしてお待ちかね、田中社長への技術指導を含めながら全て整体です!
そしてチューニングも合わせ直して再度レコーディング!
さてその結果は?
録音したデータをProToolsのアナライザーを使って細かく検証!
画像だとイメージしかわからないので、数値化して書き出し、そして比較です。
明らかにいろいろ変化してます。。。。
まるでトラックダウンする時のパラEQカーブに近い感じです。
ゲインが上がっているように聴こえたのは、こういう理由だったんですねぇ(空目)
このデータ取りで分かったのですが、整体って実はマスタリングに近いのかな、って事です。
サスティンは結果として伸びたという事みたいです。
大事なのは美しいトーンバランスと空気を揺らすゲイン感。
施術する人が「状態の良いビンテージの鳴りを知っている事」も非常に重要です。
施術の目標があいまいだと、ゴールがぼやけます。
だから施術する私たちも、今以上にたくさん学び続けないと行けない!そう感じました。
「整体すると音がよくなるの?」
その様な疑問をお持ちの方は多いと思います。
でも音の善し悪しの基準なんて、みんなバラバラです。
それよりも大切な事ってのがあるんです。
施術された楽器から、みなさんがそれを感じて下さったら、音楽はもっと輝く筈です。
とまあ、固い事はいいですね。
演奏した瞬間に笑顔がバーン!ってなるように、毎日精進致しますので宜しくお願い致します☆
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