ちょっと前に気になった事を言われました。
「ヌードケーブルで録音したら音の立ち上がりが違いますね!波形が違うんです。」
ん?ちょっと待って。
この方、「耳」での感想より先に目視での「波形」に目がいってる。。。
実はそう言う事が何度かありました。
Plo Tools等のDAW編集が一般的になってから、私たち音楽を製作する立場の人間が当たり前のように目にする「波形」。
確かに便利です。
人間の五感で、もっともウェイトが高いものは「視覚」です。
視覚からの情報は、時に外のセンサー(聴覚や味覚など)を狂わせます。
例えばテレビ番組の画面下に流れるテロップに引っ張られちゃうみたいにね。
もう一度立ち返って下さい。
私たちが扱うのは空気の振動による「音」です。
「波形」は「音のすべて」を可視化出来ません。
あくまでも便宜的なものです。
パート間での音の混じりやゲイン感など、波形に頼り過ぎていると「見えなくなる」傾向にあります。
PCが高スペックで普及する前は、タイムカウンターとミキサーのツマミ、レコーダーのレベルメーターだけでした。
それでも素晴らしい音源は沢山残っています。
プロのエンジニアさんで波形の画面を消して作業されている方も結構いらっしゃると伺っております。
レコーディング機材の低価格化などでアーティスト自身でディレクションする機会も昔より多くなりました。
でもちょっと自信が無い(だって本職じゃないですからね)。
そうするとつい、「視覚」に頼るんですよね〜
分かります。私もそうだもんw
でも自分の音を一番聴いているのは誰でもない、あなた自身なのです。
ぜひ「視覚」に捕らわれる事無く、自分の「耳」と感性を信じて波形の画面等を後に閉って作業を行ってみて下さい。
またヘッドフォンに頼りすぎるのも気をつけましょう。
耳の近くでの空気の振動だけが情報として入ってくる。
空気の波が濁ったり歪んだりしていても、目の前の空気が振動しないのですから絶対に確認出来ません。
視覚に頼り過ぎて近くばかり見てしまって肝心の音が見えなくならない様に、みなさん気をつけましょう。
と、自戒の念も含めて書いてみました(笑)
私も気をつけます!
では〜♪
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私が関わった過去のレコーディングワークスは、こちらをご覧ください。
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