音楽のお仕事に必須!
私のリファレンスミュージックはこれ!
レコーディングやライブのお仕事をする際、
エンジニアの皆様はリファレンスの音源を流して、
その日の環境をチェックします。
リファレンスは、ひとそれぞれに異なります。
その日の環境をチェックするのに測定器はもちろん使います。
でも周波数特性だけでは掴めないことも沢山あります。
いつも聞き慣れたリファレンス音源を持ち歩くことで、
その環境の特性を把握し、自分の感覚を微調整します。
ということで、今日は私のリファレンスを皆様にご紹介いたします!
参考になりましたら嬉しいです〜
では早速、ご紹介いたします。
・ドラムサウンドと全体のバランス、システムの歪み具合をチェックするならこれ!
TOTO IV
一曲目のロザーナのイントロのドラムから、Bメロ入りのタム回しまででいろいろチェックできます。
また最後の曲「アフリカ」のイントロで、左チャンネルに咳払いが残ってますw
レコーディングの際は、ここが聞こえるかどうかもチェックしてます。
前作のTurn Backは内容は良かったのに、録音状態は?だったので、相当気合い入れて振り切っちゃったんでしょうね〜
・歌の質感とEQバランスのチェックはこれ!
Come Away with Me – Norah Jones
歌い出しだけでも相当チェックできます。
特に800Hzの感覚が掴めない時には重宝します♪
歌のコンプのレシオで迷った時にも参考になりますよ!
では最後。
・スピーカーの左右は揃っている??? 怪しいと感じた時にはこれ。
The Beach Boys – Pet Sounds
この音源のオリジナルはステレオではありません。
ということで、この音源の「モノラル仕様」を再生して、
- 音像がセンターに来ているか。
- 左右でトーンのバランスはどのくらい違うか
- 位相がぶつかっている帯域がある?ない?
をチェック、聞こえている音を頭の中で修正します。
と、私のリファレンスをご紹介させて頂きました。
これはあくまで一例です。
あなたが尊敬する、憧れるエンジニアの先輩などに
「リファレンス音源を教えていただけますか?」
と、聞いてみるのもいいと思います。
それともうひとつ。
ヘッドフォン、イヤフォンばかりでなく、
スピーカーで音を聴く環境と習慣に気を配ってください。
日常からバランスの良い音を浴びる事は、非常に大事です。
でももっと大事なのは、
「音を聞くのではなく、音楽を聴く意識を持つ」
ミュージシャンはどのテイクも命を削っています。
そこにある音に敬意を払い、粗末に扱わないでくださいね。
それはあなたの音である前に、ミュージシャンの魂なのですから。
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